外国人材の採用において、「何を重視しているのか」「どんな条件なら長く働けるのか」といった価値観を正確に把握することは、ミスマッチ防止の第一歩です。

本記事では、BCパートナーズが在留外国人材32名を対象に実施したアンケート結果をもとに、仕事選びの優先順位、希望勤務地への対応、長期就業の動機を数値で可視化しました。

感覚ではなく「割合(%)」で理解することで、より精度の高い人材採用・配置・訴求が可能になります。

JERAとは

BCパートナーズでは、独自の評価指標「JERA(Japanese Employment Relative Assessment)」を活用し、応募者のスキル・適性・継続可能性を多角的に分析しています。

感覚や経験だけに頼らず、数値と評価軸に基づいた人材選定を行うことで、ミスマッチや早期離職リスクを抑えています。

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調査概要

  • 対象者:日本で就労経験のある在留外国人材32名
  • 調査期間:2026年2月〜3月
  • 調査方法:オンラインアンケート(自社調べ)
  • 集計方法:選択式回答の割合を算出(小数第1位まで)

注意事項:サンプル数が32名のため、統計的な代表性を断定するものではありません。今後サンプルが増えることで、より精度の高い傾向把握が可能になります。

3つの指標で見る外国人材の価値観

以下の3つの指標を中心に、在留外国人材の本音を数値化しました。

データで見る:日本で働く外国人材の価値観サマリー

図1:3つの指標のサマリー(n=32、出典:アンケート集計/自社調べ)

01 仕事選びで最優先すること

最多は「成長できるか」で40.6%。「給料」は25.0%にとどまる。

仕事選びで最優先すること(横棒グラフ)

図2:仕事選びで最優先すること(n=32、出典:アンケート集計/自社調べ)

結果の詳細

  • 成長できるか:40.6%(13名)
  • バランス:28.1%(9名)
  • 給料:25.0%(8名)
  • 勤務地:6.2%(2名)

読み解きポイント

「給料最優先」は4人に1人程度。「成長」や「バランス」を重視する層が約7割を占めることから、求人票や面談ではキャリアパスや働き方の柔軟性を明示することが有効です。

また、勤務地最優先は6.2%と少数派。地方での採用でも、成長機会やワークライフバランスを訴求すれば応募が期待できる可能性があります。

02 希望勤務地に仕事がない場合の行動

「一度整理して考え直す」が37.5%で最多。「ずっと待つ」は6.2%のみ

希望勤務地に仕事がない場合の行動(横棒グラフ)

図3:希望勤務地に仕事がない場合の行動(n=32、出典:アンケート集計/自社調べ)

結果の詳細

  • 一度整理して考え直す:37.5%(12名)
  • 条件を見直す:34.4%(11名)
  • 他の会社を探す:21.9%(7名)
  • ずっと待つ:6.2%(2名)

読み解きポイント

9割以上が「何らかの行動」を取ることが分かります。「一度整理」「条件見直し」で7割を超えることから、柔軟な条件提示や代替案の用意が、候補者を逃さない鍵になります。

「ずっと待つ」は極めて少数派。希望勤務地にこだわりすぎず、企業側が住居支援・転居サポート・リモート勤務などの選択肢を示すことで、応募者の選択肢を広げることができます。

03 長く働きたい理由

「成長したい」が46.9%で最多。「ビザ」は6.2%にとどまる

長く働きたい理由(横棒グラフ)

図4:長く働きたい理由(n=32、出典:アンケート集計/自社調べ)

結果の詳細

  • 成長したい:46.9%(15名)
  • 安定:28.1%(9名)
  • お金:18.8%(6名)
  • ビザ:6.2%(2名)

読み解きポイント

半数近くが「成長」を理由に長期就業を希望しています。定着率を高めるには、研修制度・資格取得支援・キャリアアップの道筋を明確に示すことが効果的です。

「ビザのため」は意外にも少数派。在留資格の安定は前提ですが、それだけでは定着しないことを示唆しています。成長実感と安定感の両立が、長期雇用の鍵となるでしょう。

補足:「お金重視」の2つの定義

「給料」や「お金」がどの程度重視されているかを、2つの定義で確認しました。

定義A(強い定義)

「仕事選びで最優先 = 給料」

25.0% (8名/32名)

定義B(広い定義)

複数項目のどれかに「給料/お金」が登場

31.2% (10名/32名)

強い定義でも4人に1人、広い定義でも3人に1人程度。給料は重要な要素ですが、それだけで採用・定着が決まるわけではないことが数値で裏付けられました。

採用・配置・訴求への3つの示唆

今回のデータから、企業が外国人材の採用・定着を成功させるための実践的なヒントが見えてきます。

01

「成長機会」の明示が最重要

仕事選び・長期就業のいずれでも「成長」が最多。求人票や面談では、具体的な研修制度・資格取得支援・キャリアパスを明示することで、応募者の関心を高められます。

02

勤務地の柔軟性を武器にする

希望勤務地に仕事がない場合、9割以上が「何らかの行動」を取る。住居支援・転居サポート・リモート勤務などの選択肢を用意し、地方企業でも優秀な人材を確保できる可能性があります。

03

「給料 + 成長 + 安定」の三位一体

給料最優先は25%程度。成長実感・安定感・適正な給与をバランスよく提供することが、長期定着の鍵。「高給だけ」「ビザだけ」では不十分であることがデータで裏付けられました。

まとめ:数値で理解し、採用精度を高める

外国人材の価値観を「感覚」ではなく「割合(%)」で理解することで、以下のメリットが得られます。

  • 採用訴求の精度向上:求人票や面談で訴求すべきポイントが明確になる
  • ミスマッチの防止:候補者の優先順位を数値で把握し、条件のすり合わせがスムーズに
  • 定着率の向上:「成長」「安定」を重視する層に適した環境整備が可能に

BCパートナーズでは、このようなデータをもとにJERA評価指標を活用し、企業と外国人材のマッチング精度を高めています。

外国人材の採用・定着でお困りの方へ

BCパートナーズは、データに基づいた人材評価と、きめ細かなマッチングで企業の採用成功をサポートします。

お電話でのお問い合わせ:06-6221-0153(平日9:00〜18:00)

データについて

  • 本記事のデータは、BCパートナーズが2026年2月〜3月に実施したアンケート調査(n=32)に基づいています。
  • サンプル数が限定的なため、あくまで「傾向」「参考値」としてご活用ください。
  • 今後サンプル数が増えることで、より精度の高い分析結果をお届けできるよう、継続的にデータを収集していきます。
  • 個人を特定できる情報(氏名・タイムスタンプ等)は一切公開しておりません。